【ネオモバユーザー必見!】単元未満株のMBO・TOBの対応方法

投資

みなさま、こんにちは。

りのん(Twitter@rinon_life)です。

当ブログ「りのん運用」に訪問いただきありがとうございます。


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今回は単元未満で保有している銘柄が、MBO・TOBになったときの対応方法をお話ししていきます。

単元株と単元未満株では対応方法が異なりますので、1株投資をしている投資家さんはぜひ読んでいってくださいね♡


MBO・TOBとは?

MBOとは、M&A(企業の合併・買収)手法の一つで、英語のマネジメント・バイ・アウト(Management Buy Out)の略称になります。

企業の経営陣が既存株主から自社の株式を取得し、オーナー経営者となる行為を指します。

日本語では「経営陣買収」などと訳します。

MBOは、買収を仕掛けられた際に経営権を奪われるリスクをコントロールするためや、株主からの増配などの要求をかわしたりするためなどに用いられます。


TOBとは、英語のテイク・オーバー・ビッド(Take Over Bid)の略称になります。

日本語では「株式公開買付」などど訳します。

買収を検討している企業の株式を株式市場で買い集める手法で、短期間で一気に既存株主から株式を取得します。

買付期間や買付価格、買付株式数などをあらかじめ公表する必要があります。


またTOBには、2つのケースが考えられます。

①買収対象の企業からの同意がないまま一方的に買い付けを実施する敵対的TOB

②買収対象企業も同意の上で進められる友好的TOB

敵対的TOBだと失敗に終わる可能性もあるため、動向を注視する必要があります。


MBOもTOBも問題なく進めば、最終的にその株式は上場廃止になることがほとんどです。

MBOとTOBの違いは?

MBOとTOBの違いは、誰が対象の株式を取得するのかという点にあります。

MBOの場合は、その企業の経営陣が株式を取得します。

TOBの場合は、第三者が株式を取得します。

内部の者が取得するか、外部の者が取得するかの違いですね!


私たち株主の対応はMBOもTOBも同様ですが、違いを覚えておくといいと思います。

MBO・TOBになったらどうなるの?

MBOやTOBは簡単に言うと…

「あなたが持っている株式、この価格で買い取るね!」

ということです。

MBOやTOBが発表されると、買付価格も同時に発表されます。

例えば、A社の株を100株1,500円で保有しているとします。

その株がMBOやTOBになり、3,500円で公開買付されるとなると…

3,500円ー1,500円=2,000円  2,000円×100株=200,000円

20万円の利益が乗って、株を買い取ってもらえるということ!

たくさん株数を保有していると、大きく利益が出ることもありますよ!

単元株での対応方法

では、実際に保有銘柄がMBO・TOBになった際の対応方法を解説していきます。


単元株で保有している場合の対応方法は3つあります。

今回は単元未満株での対応方法をメインでお話していきますので、簡単に解説しますね。

①公開買付に参加する

②何もせず強制取得されるのを待つ

③市場で公開買付価格に近い金額で売却する


①公開買付に参加、②何もせず強制取得されるのを待つは単元未満株での対応方法で詳しくお話ししますので、ここでの解説は省略します。


基本的に多くの株主は③市場で公開買付価格に近い金額で売却することが多いのではないかと思います。

MBO・TOBが発表されると自然と株価は上昇します。

基本的には公開買付金額あたりまで株価が上昇しますので、値上がりしたタイミングで売却しましょう。

市場で売却できる期間が決まっていますので、よく確認して売却してくださいね。

手間や時間、手続きの手数料がかからないので、一番手っ取り早く売却益を得ることができます。(売却の手数料は通常通りかかります)

単元未満株での対応方法

単元未満株ではどのように対応すればよいでしょうか?

単元未満株で保有している場合、単元株のように市場で売却することができません。

SBIネオモバイル証券に問い合わせしてみると…

整理銘柄(上場廃止銘柄)・管理銘柄に割当てされた銘柄の売却はできないとのこと。

そのため以下3つの方法で対応する必要があります。

①公開買付に参加する

②買取請求をする

③何もせず強制取得されるのを待つ

この3点の対応方法は、上場廃止後に金銭交付がされることを前提としています。

金銭交付がされない場合には、①②を選択する必要がありますのでご注意ください。

解説内容はSBIネオモバイル証券での対応方法になります。

大きな流れは他の証券会社でも同様かもしれませんが、手続きの詳細はお使いの証券会社に確認してみてくださいね。

公開買付に参加する

1つ目は、公開買付を行っている代理の証券会社に株式を移管して、公開買付に参加する方法です。

株式の移管をするためには、移管先の証券会社の口座を開設しておく必要があります。

手続き方法☆

書面での対応のみ、インターネットでの申し込みは不可!

カスタマーセンターへ電話して、「口座振替依頼書」または「特定口座内保管上場株式等移管依頼書」を請求

※依頼書は移管出庫する銘柄が、一般預りか特定預りかによって異なる

依頼書返送後、1週間ほどでネオモバから移管先の証券会社へ株式が移管される

注意点☆

ネオモバでは移管手数料はかからないが、移管先の証券会社で手数料がかかる可能性がある

特定口座へ移管しても確定申告が必要かどうか確認する(後ほど解説します)

買取請求をする

2つ目は、買取請求をする方法です。

買取請求とは、株主名簿管理人(信託銀行など)で処理をした日の終値で買い取り現金化する方法のことです。

手続き方法☆

書面での対応のみ、インターネットでの申し込みは不可!

「単元未満株式買取請求取次依頼書」をネオモバからダウンロード・印刷して郵送するか、カスタマーセンターへ電話をして依頼書を請求する

依頼書返送後、2週間ほどで売却代金が指定の口座(依頼書に記載された口座)に入金される

注意点☆

ネオモバでは手数料が550円(税込)かかる!

手数料は総合取引口座から徴収されるので、残高不足にならないよう注意!

特定口座で取引していても、確定申告が必要(後ほど解説します)

何もせず強制取得されるのを待つ

3つ目は、何もしないという方法です。

手続きは何もありません、とにかく放置するだけ!

注意点☆

現金化までかなりの時間を要する

(私の体験では、MBOの発表から現金化できるまで7か月近くかかりました)

特定口座で取引していても、確定申告が必要(後ほど解説します)

先述の通り、金銭交付される場合のみ選択できる

MBO・TOBが成立した後、交付金銭領収証が届きます。

これを持って郵便局の窓口に行けば、代金を受け取ることができます!

ちなみに赤丸で囲った受領印欄に捺印しないといけないので、ハンコを持参するか、事前に捺印してから郵便局に行ってくださいね!

確定申告はどうなるの?

MBO・TOBになった株式は市場で売却しない限り、譲渡という形になりますので、特定口座で保有をしていた場合でも、原則確定申告が必要になります。

以前オーデリックという会社でMBOを経験し強制取得になるのを待ちましたが、その際に送付された書類に下記のような記載がありました。

お支払いに関する課税についてのお問合せ等につきましては、最寄りの税務署または税理士等の専門家にご相談いただきますようお願い申し上げます。


どのような経緯で上場廃止後に金銭交付が行われたかによって、確定申告の内容が変わるとのことなので、専門家に相談するようにしましょう。

また、公開買付に参加し特定口座に株式を移管した場合は、特定口座の適用を受けることもできるようですが、公開買付の手続きをした証券会社に問い合わせをして確認をする必要があります。


特定口座で保有していた株式を市場で売却する以外は、確定申告が必要

特定口座へ移管し公開買付に参加した場合は、代理の証券会社に特定口座が適用されるか確認

と認識してくださいね!

不明な点は税務署や税理士に相談してください。

気づかず脱税をしてしまうのは怖いので、きちんと確認するようにしましょう!

ドコモのTOBに関する追記

2020年10月1日追記

SBIネオモバイル証券で、NTTドコモに関するお知らせの詳細ページができています。

ドコモのTOBで悩んでいるネオモバユーザの方、こちらが参考になると思いますのでぜひ読んでみてくださいね!

※これはドコモの対応方法です。どの銘柄もこの対応方法でいいわけではありませんので、ご注意くださいね。

SBI証券(旧:SBIネオモバイル証券)
SBIネオモバイル証券はSBI証券と経営統合(合併)しました

おわりに

保有銘柄がMBOやTOBになると、すごく焦りますよね…

市場で売却できないとなるとなおさら!!!

単元株の場合は、一番手っ取り早い市場での売却がおススメ!

単元未満株の場合は、書類の記載が必要だったり、手数料がかかったり、資金の拘束が長く続いたり…どの方法をとっても何かしらのデメリットがありますので、自分の状況にあった選択をすることをおススメします。

この3点を選択できる前提は先ほどもお伝えしましたが、上場廃止後に金銭交付がされること

MBO・TOBの後、その銘柄がどういう対応になるかを事前に確認しましょう!

事前に何も確認をせず「放置」を選択すると、買い取ってもらえず紙切れになってしまう場合もありますので、都度確認して対応方法を選択してくださいね。


最近はドコモや大戸屋、ヒノキヤグループなど多くの企業でMBOやTOBが起きていますので、参考にしていただけたら嬉しいです♬


今回のブログは以上になります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました♡♡

コメント

  1. アバター 大山さき より:

    はじめまして
    単元未満株とTOBについて調べており、分かりやすく対応方法をまとめて下さり、助かりました。
    強制取得された場合、売買価格はどうなるのでしょうか?
    もしお分かりでしたら教えて頂きたいです。

    自分は時間はかかるものの株数が少ないため、強制取得が一番楽で良いかなと思っていました。

    • rinon rinon より:

      大山さき様

      はじめまして、りのんと申します。
      コメントありがとうございます。

      強制取得された場合は、公開買付価格で買い取りされます。
      現在話題になっているドコモの場合でしたら、1株3,900円で買い取りされますよ。

      強制取得は資金が拘束されるデメリットがありますが
      手続きの必要はないのでそこは楽ですよね。

      また何か不明点ありましたらコメントいただければと思います。

      閲覧いただきありがとうございました!
      今後ともよろしくお願い致します◎

  2. アバター かぶっちFC より:

    初めましては!
    分かりやすいブログありがとうございます!

    強制取得については、上場廃止後に金銭交付があるという確認を発行会社で確認されたものなのでしょうか?

    • rinon rinon より:

      かぶっちFC様、はじめまして!
      コメントありがとうございます。

      以前私が経験した際は、その銘柄を保有している証券会社に確認をとりました。

      • アバター かぶっちFC より:

        ご返信ありがとうございます😊
        そうだったんですね!

        私も今回初めての事で色々調べていたんですけど、ネオモバに確認した時に公開買付け終了後の取り扱いは銘柄によって異なるので、発行会社で確認してほしいと回答されました。

        発行会社というのがドコモ?NHK?になるのか、よく分かってないのですが、そんなことがありました(^^;;

        そして、こちらのブログに辿り着き発行会社というのに確認したのかなぁと質問させて頂きました!

        すみません、ながながと💦

        • rinon rinon より:

          かぶっちFC様
          困惑させる内容で申し訳ございません。

          かぶっち様のおっしゃる通り、銘柄によって対応は異なります。
          上場廃止後に金銭交付があることが確認できれば、今回ブログで説明した①公開買付けに参加②買取請求をする③放置するの3つから選択してすることができます。
          基本的にはこの対応で問題ないのですが、まれに金銭交付がない場合があるそうで、この場合は①②を選択する必要があります。

          ドコモの場合であればドコモ発表の文書に記載がある通り、二段階買収され全数売渡請求予定とのことなので、3つどれを選択しても問題ないと思います。
          ネオモバのカスタマーセンターの方には、①②が積極的な方法であるということは言われましたので、一応その点もご承知おきいただければと思います。

          困惑させてしまい申し訳ございませんでした。

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