みなさま、こんにちは。
りのん(Twitter@rinon_life)です。
当ブログ「りのん運用」に訪問いただきありがとうございます。
今回は株初心者の方に向けた内容となります。
銘柄選定を行いたいけど、どんな基準で選んだら良いかわからない…なんて悩みはありませんか?
専門用語は苦手…という方でも大丈夫!
銘柄選定時に必要な指標を解説していきますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです♡
銘柄選定に必要な指標とは?
ここでは、銘柄選定時に絶対にチェックすべき指標を解説します。
- 自己資本比率
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
- ROE(株主資本利益率)
- ROA(純資産利益率)
- 有利子負債倍率
難しそうな言葉がでてきた…と思われた方!大丈夫です。
株初心者の方は、専門用語の簡単な意味、その数値をどのように見るか、その数値の目安が理解できれば十分だと思います。
その数値はどういう計算式で出すの?というようなことは上級者向けだと思いますので、今回は割愛!
なるべく簡単に解説していきますので、専門用語苦手だなあ…という方も目を通してみてくださいね。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本に対する自己資本(返済する必要のないもの)の比率のこと。
自己資本比率が小さい企業は、他人資本(返済する必要のあるもの)の影響を受けやすく、不安定な経営状況と考えられます。
反対に自己資本比率が高い企業は、安定した経営状況といえ、倒産しにくいと考えられます。
自己資本比率の目安は40%と言われています。
40%を超えている企業は優良であり、50%を超えているとなお良い!
大手キャリアauでお馴染みのKDDIの自己資本比率は45.77%で、優秀な財務状況の企業として人気があります。
PER(株価収益率)
PER(株価収益率)とは、企業の利益と株価を比較して、株価の割安性を測る指標のこと。
PERが低ければ低いほど、企業が稼ぐ利益に対して株価が割安であると言えます。
15以下が望ましい数値と言われています。
PBR(株価純資産倍率)
PBR(株価純資産倍率)とは、企業の持っている純資産から見た株価の割安性を測る指標のこと。
PERと同様に割安性が測れます。
PBRが低ければ低いほど、株価が割安であると言えます。
1以下が望ましい数値と言われています。
ROE(株主資本利益率)
ROE(株主資本利益率)とは、企業の収益性を測る指標のこと。
株主資本(株主による資金=自己資本)が企業の利益(収益)にどれだけ繋がったかを示します。
業種によって差異はありますが、日本企業の平均数値は8%で、15%以上が望ましいと言われています。
ROEは数値が高いほど、優良な企業だと判断されます。
また、PBRが低い企業はROEやPERも低くなる可能性が大きいです。
PBRが低い=割安とすぐに判断するのではなく、ROEは低くなっていないかを必ず確認してくださいね。
さらに、自己資本比率が低いとROEは自然と高い数値になるため、次に解説するROAの数値も確認するようにしましょう。
ROA(純資産利益率)
ROA(純資産利益率)とは、総資本が利益獲得のためにどれほど効率的に利用されているかを測る指標のこと。
日本企業の平均数値は3%で、8%以上が望ましいと言われています。
ROEと同様に、数値が高いほど優良な企業だと判断されます。
有利子負債倍率
有利子負債倍率とは、自己資本に占める利払いや返済が必要な有利子負債の比率のこと。
有利子負債倍率の値が低いほど、返済能力が高いことを意味します。
1以下が望ましい数値と言われています。
この6つの指標はどこで見ることができるの?
ここまで紹介した6つの指標は、証券会社のホームページや株探という株の情報を配信しているサイトで確認することができます。
私はよく株探でチェックをしていますので、今回は株探での見方をお話ししますね。(PC版で見ています)
まずは「株探」と検索をして、株探のトップページを開きます。
この赤丸でかこったところに、調べたい企業名や銘柄コードを入力してください。
そうすると企業の情報が見れるページにとびますので、そこで決算のタブを開き、収益性をクリック!
このページで6つの指標が確認できますよ。
PERは17.4倍、PBRは2.35倍
ROEは13.48、ROAは11.98(2021年3月予想値)
そのまま下にスクロールして…
自己資本比率88.9、有利子負債倍率0.01ということがわかります。
今回解説したことに当てはめておさらいをすると…
塩野義製薬の財務状況はこのように分析できます。
- 自己資本比率…88.9%という驚異的な数値!(40%超の企業は優秀)
- PER(株価収益率)…17.4倍のため割安とは言えない(15倍以下が割安)
- PBR(株価純資産倍率)…2.35倍のため割安とは言えない(1倍以下が割安)
- ROE(株主資本利益率)…13.48(15以上が望ましいが、日本企業平均の8は超えている)
- ROA(純資産利益率)…11.98(8以上が望ましい、日本企業平均の3も大きく超えている)
- 有利子負債倍率…0.01のため返済能力が高い!(1以下が望ましい)
つまり、塩野義製薬の財務状況は問題なし!
ですが、割安な株価とは言えないということがわかります。
今回指標の望ましい数値や、日本企業の平均数値も紹介しましたが、必ずしもその数値を超えていないといけないというわけではありません。
業種によって差異がありますので、同じ業種の企業と比較してチェックしてみてください。
同業他社と比較して、財務状況はどうなのか?株価は割安なのか?ということを分析してみることが大切ですよ!
番外編!ミックス係数
ミックス係数とは、当期純利益と純資産の両方から株価の割安性を測定する指標のこと。
先ほど説明したPERとPBRを掛け算して、数値を算出!
その数値が22.5未満であれば割安と判断します。
ミックス係数が5以下である銘柄は優秀、2以下であれば損がない!なんて言われているようです。
PERとPBRはそれぞれの数値で割安かどうか判断することができますが、ミックス係数という別の指標にすることで、さらに細かく分析することができますよ!
ミックス係数は証券会社のHP等には載っていませんが、PERとPBRがわかればすぐに自分で算出できますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
番外編!信用倍率
参考までに信用倍率についても解説します!
信用倍率とは、信用買い残/信用売り残(信用取引における未決済の残高)で示される倍率のこと。
株取引の中には、信用取引という手法があります。
信用取引とは、証券会社からお金や株式を借り、それを用いて売買を行う取引を指します。
現金や株式を担保として証券会社に預けることで、お金や株式を借りることができるのです。
その借りたお金で株を買ったり、借りた株を売ったりすることで利益を出す手法になります。
コストがかかること、また損失が大きく出る可能性もありますので、信用取引を行うかどうかは冷静に判断しましょうね!
ここで信用倍率の話に戻りますが…
信用倍率は信用買い残が多ければ多いほど、上がる数値になります。
そのため、倍率が高い=信用買いされている=いずれ売られる株が多いと考えられます。
信用買い残は期日までに売り決済がされますので、いずれ売られる株ということになります。
いずれ売られるということは、株価が下降することに繋がりますよね。
信用倍率が2.5以上になると相場が過熱していて、株価が上がりにくいと言われています。
しかし株価が上昇傾向にある時は、信用倍率に関係なく上がり続けることもありますので、参考数値であることを忘れないでくださいね。
おわりに
今回は銘柄選定に必要な指標を紹介しました。
投資初心者の方は、専門用語が難しく感じたり、どうやって調べたらいいのだろう?と悩むことが多いと思います。
ですが、指標の見方が理解できれば簡単な企業分析はできるようになりますよ!
また、今回紹介した目安値はあくまで目安になりますので、この数値が絶対というわけではありません。
業種によって異なる部分もありますので、色々な企業を比較して、自分なりの目安値を作ってもいいかもしれません。
銘柄選定をする際は、ぜひ企業分析に挑戦してみてくださいね!
今回のブログは以上になります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました♡♡
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